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「新850語で書く英語」88題:31後半「こわい帰り道」

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問題
31 こわい帰り道
「音を立てないように、また、道路脇に並んでいる低い樹木の陰に隠れるようにして、僕は先へと急いだが、途中で僕を驚かすものにも出会わず、また物音も聞かなくなった。やっと自分の家の中に入って戸を固く閉めた時には、嬉しくてほっとした。」

Basic訳例
・I went quickly forward, making no noise and keeping in the shade of the line of low trees edging the road, and without seeing or hearing anything to give my nerves a shock on the way, till, to my great pleasure, I was inside my house with the door tightly shut.

解説
 長い一文を、いくらなんでも切るべきところで切って2つの文という形とします。
 では第1文から。
「音を立てないように、また、道路脇に並んでいる低い樹木の陰に隠れるようにして、僕は先へと急いだが、途中で僕を驚かすものにも出会わず、また物音も聞かなくなった。」
・I went quickly forward, making no noise and keeping in the shade of the line of low trees edging the road, and without seeing or hearing anything to give my nerves a shock on the way,
- まずは文の構成から。文の趣旨である主語・動詞はI went quickly forward「私は先へと急いだ」です。これを補足説明するため、〜ing形を使っています。
- 前半の「音を立てないように、また、道路脇に並んでいる低い樹木の陰に隠れるようにして、」の部分は、making no noise and keeping in the shade of the line of low trees edging the road,としています。〜ing形を使って、「音を立てないように」 をmaking no noiseとし、「道路脇に並んでいる低い樹木の陰に隠れるように」を(and) keeping in the shade of the line of low trees edging the road,と表現しています。keeping 以下の方はかなり高度な表現ですよね。まず「陰に隠れる」はkeeping in the shade ofとし、その「陰」の説明で「並んだ低い樹木」をthe line of low trees、「道路脇に(並んだ)」をedging the roadとしています。上手い、うますぎて凡人には難しい。私の愚案では凡人の精一杯の表現で、with taking cover with low trees along the streetとしました。しかし今回学んだ「陰に隠れる」keeping in the shade of、「並んだ低い樹木」the line of low trees、「道路脇に(並んだ)」edging the road、などは覚えておきます。
- 後半の「途中で僕を驚かすものにも出会わず、また物音も聞かなくなった。」の部分は、and without seeing or hearing anything to give my nerves a shock on the way, としています。「何も見聞きしなかった」をwithout seeing or hearing anything …という上手い表現を使っています。私の愚案ではnothing made me surprised and no sound came to my ears.と、日本語に囚われて日本語の文章そのままに訳してしまいました。日本語に囚われちゃダメですね。情報伝達内容として間違ってはいないものの、こわい道を帰る緊迫感・恐怖感が伝わらないですね。しかし「僕を驚かすもの」という補足説明をanything to give my nerves a shockという上級者的な訳し方は私の頭のどこを捻っても出て来ない英語です。こういう言い方をしてみたいものですが、自分の英語にしては高尚すぎてちょっと背伸びしすぎですかね。私の頭ではwithout seeing or hearing anything まで気が付いたとしても、anything to made me surprised くらいが関の山です。
- 既に前述していますが、私の愚案では
・I went fast without making noise and with taking cover with low trees along the street. On my way, nothing made me surprised and no sound came to my ears.としました。「隠れる」を自衛隊時代の癖もあってtake coverを使いましたが、これまた癖で withを使いましたがwithで良いのか不明です。ちなみに机に隠れるという時はunderのようです。まぁまぁ通じると思いますがどうでしょうか?

 第2文
「やっと自分の家の中に入って戸を固く閉めた時には、嬉しくてほっとした。」
・…, till, to my great pleasure, I was inside my house with the door tightly shut.
- まずは文の構成から。趣旨の主語・動詞は I was inside my house でwithの補足説明付き。それはそれとして、特徴的なのはtillを接続詞的に使っていることです。
- そのtillを使ったところの室先生の解説では、「at lastを使ってもいいが、『自分の家の中に入るまで』と捉えてtillを使った。tillを用いて前の文に続けて、till I was inside my house とすることで簡潔にできる」とのことです。ウーム、分かるようで半分しか分かりませんでした。今回の問題文全体の趣旨として、「緊張してこわい帰り道を急いでたどり、そのあげく家に着いてホッとした」という話ですよね。にもかかわらず、この訳例だと、ホッとした話はカンマで前後した, to my great pleasure, という補足の話でしか語られないわけですよね。tillの用法の参考にはなりましたが、ちょっとニュアンスが伝わらない気がします。…以上、下手くその負け惜しみでした。
- 「自分の家の中に入って戸を固く閉めた」の部分はI was inside my house with the door tightly shut.としています。やっとのことで家に帰って来たのならI was inside my house なんて言うか?とツッコミを入れたいところですが、この訳例は前後の語との総合的な語感で勝負してますので、必ずしも日本語のニュアンスとは合ってないのは仕方がないです。ニュアンスはともかく、「自分の家の中に入って」をI was inside my house という言い方にし、「戸を固く閉めた」 をwith the door tightly shutというwith以下で補足する言い方は実に引き締まっていて上手いですね。私の愚案ではgot the door lockedと文にしていますが、文ではなく withを使って節で引き締まったこんな簡潔な表現ができるんですね。このwith the door tightly shutは使える表現持ち駒リストに加えたいと思います。
- 私の愚案では
・After all, when I got to come into my house and got the door locked, I got at ease with pleasure. としました。まぁまぁ通じるとは思いますが、少し受験英語の回答のように守りに入っているかのような冗長さがあります。 when I got to come into my house and got the door locked, のところなんか、withを使って when I got to come into my house with the door tightly shut, というとしびれるくらい引き締まっていいですよね。

用例
 今回、室先生が取り上げたのは、第1文で出てきた「音を立てない」making no noiseのnoiseと trees edging the roadのedgeです。noiseはあらゆる「物音」を表しますが、どちらかというとうるさい音を指します。edgeは「際(きわ)」を指します。

– startedの用例
・The noise of the wind kept me from sleeping for some time.
 (先生が部屋から出て行くと少年たちは騒いだ)
・The boys made a noise when the teacher had gone out of the room.
 (昨日書き始めたばかりです)
・papers will made a great noise about my play.
 (私の劇について新聞はやかましく書き立てるだろう)

- edgeの用法
・the edge of a sea
 (海の際→海岸)
・The knife has a sharp edge.
(このナイフの刃は鋭い)
 
私なりの教訓
 今回の学びは、室先生の「ちょっと上級者向きながら簡潔な表現で緊張感のある内容を一文で表現」という非常に斬新な訳例で面食らった手痛い教訓を得た、という感じです。「守破離」で言えば「破」とか「離」ですね。室先生の訳例の一言一句の語の用法や表現の学びというよりは、「ただ英訳すりゃあ良いってもんじゃないよ。大意を外さずに話者が伝えたい雰囲気、テンポを伝えるよう大胆に英語にするべし!」という教訓として受け止めました。
 上記を踏まえて自分の愚案を見返すと、中高生の受験英語の回答のようです。問題文の日本語に忠実に訳そうという忠犬ハチ公のようなつまらない訳し方で、話者が伝えたい緊迫感の語感が訳文に入っていません。要するに、訳す前に伝えたい内容のモードを設定/切り替えることが大事だということですね。勉強になりました。

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 では、次の宿題です。次の問題も小説や物語の一節のようですね。今回の問題文と打って変わってゆったりとしたモードです。書斎?ってどう訳しますかね?今回の教訓を元に、ゆったりモードに切り替えて暖炉の柔らかい暖かさが感じるくらいの英訳を心掛けたいと思います。自らハードルを高くして、苦むのは目に見えていますが…。

問題
32 彼の書斎
「召使いは絨毯を敷いた狭い廊下を通って、私達を案内し、付き当たりのぐるりに書架のある大きい書斎に通した。そこに彼はパイプを手にして、明るく燃えている暖炉の反対側に腰を下ろしていた。」

(了)


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プロフィール

an old soldier

Author:an old soldier
Basic Englishは基本単語850語だけで表現する英語の足腰を鍛えるコアトレです。自衛隊OBですが、自衛隊時代にPKOや日米共同訓練はBasicで乗り越えました。切れる英語です。退職後に英語やり直し中。 国際情勢のブログfog of warも覗いてみてください。

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