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Basic English入門196:194「彼の自殺を知りやっぱりそうかと思った」

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194「彼が自殺したのを知って、私はやっぱりそうだったのかと思つた。」

まずは私の愚案から。
It seemed to me it was enough possible at the news of his having put himself to death.
「やっぱりそうだったのか」というのは難問ですね。仕方なくIt seemed to me it was enough possible(それは十分起きうることだと私には思えた)なんてキテレツな表現にしてみました。通じるつもりですが、どうでしょうか?「彼が自殺したのを知って」の「知って」も難しいですよね。日本語から離れてat the news of(…というニュースに触れて)という部分的には通じそうな表現にしました。surprisedとかだったらatと相性がいいのですが、possibleが atと相性がいいようには思えないので自信が持てません。室先生の訳例に学びたいところです。

では
室先生のBasic訳例です。
「彼が自殺したのを知って、私はやっぱりそうだったのかと思つた。」
①I was not so much surprised as l might be at the news of his having put himself to death.
②I didn't take it to be(as)very unnatural hearing the news of his having put himself to death.
③The news that he had put himself to death didn't give me much[great] surprise as an unlooked-for event.
④Hearing that he had put himself to death, I was almost certain of the reasons for his decision.
ナルホド、「やっぱりそうだったのか」について室先生の訳例を見ると4例それぞれのアプローチで工夫していますね。やはり問題文の日本語にとらわれず、概略の意味を踏まえて柔軟に訳すことが正解だったようです。

「やっぱりそうだったのかと思つた」
①I was not so much surprised as l might be
②I didn't take it to be(as)very unnatural
③didn't give me much[great] surprise as an unlooked-for event.
④I was almost certain of the reasons for his decision
「やはりそうだったのか」と我々日本人はよく口にしますが、室先生の訳例ではその意味を掘り下げて「①③予期せぬ驚きはない/②不自然なことではない/そうなる理由を概ね確信していた」と言い換えています。うまいなぁ。① Iを主語にbe not so much surprised で「さほど驚いていない」とし、as l might beとmightを使って「さほど」の部分を具体化して「本来ならびっくりしても良さそう(なほどには)」を付けています。③もsurpriseを使っていますがニュースをしゅごにしてdidn't give me much[great] surpriseとし、①と同様にas an unlooked-for event「まさか起こると思ってなかった出来事(というほどには)」を付けています。unlooked-for eventなんて言うんですね。読めば意味は分かりますが、口をついて出る表現としては考えもつきませんでした。①も③もこういうasの使い方って、分かっていても中々できませんよね。つくづくナルホドです。一方、②はunnaturalを使って、②I didn't take it to be(as) very unnaturalとしています。「〜と思う(〜と受け止める)」のニュアンスでtake it to be 〜/as 〜をサラッと使っています。こういう自然な表現がいいですね。持ち駒に加えたいと思います。更に、④はI was almost certain ofを使ってきました。certainか、ナルホドね。問題文にとらわれず、the reasons for his decision「彼の自殺という決断の理由」をalmost certainだったという切れ味のいい表現で一刀両断しています。この4つの訳例にBasicの魅力と効用が十分に見て取れますね。こういう表現に出会うたびに一段と感心します。

「彼が自殺したのを知って」
①at the news of his having put himself to death
②hearing the news of his having put himself to death.
③The news that he had put himself to death
④Hearing that he had put himself to death
「〜したのを知って」の部分は、①②③はnewsを使い、④はthatを使って表現しています。①は前節のsurprised を受けて at the news of …、②は前節がnot unnaturalというのを受けて hearing the news of …、③はnewsが主語になってthat以下を受けています。④はnewsを使わずhearing自体を主語にしてthat以下を受けています。「〜を知って」を表現するに当たり、knowやhear という一般的な動詞を使わず、newsとかhearingなどを使って名詞節として受け止める英語的発想で自然な英文になっているところがいいですね。ちなみに、Basic850語にはないから、knowやhearという動詞を使うな、ということではないので誤解のないように。
「彼が自殺した」の部分ですが、
①②his having put himself to death.
③④he had put himself to death
といずれも「自殺する」はput himself to deathという婉曲な言い方をしています。一般英語であれば、commit suicide, kill oneself, die by one’s own handなどと表現しますが、ちょっと直接的でエグいですね。かえってput himself to deathの方が「自分を鬼籍に入れる→自ら鬼籍に入る/自ら死を選ぶ」という比較的詩的で上品な表現に受け取れます。また、put somebody to deathという元の形で自殺じゃなくて他殺の場合でも比較的お上品なニュアンスで使えます。ちなみに、いずれの訳例も「自殺した」という過去の事実を表現するため、have+過去分詞を使っています。

@@@@@@@@@
では次の宿題です。
195「語の意味は文の中の他の語の意味によってきまり、また他の語の意味を決める。」

(了)


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fogofenglish

Author:fogofenglish
自衛隊OBです。Basic Englishは基本単語850語だけで表現する英語の足腰を鍛えるコアトレです。自衛隊時代にPKOや日米共同訓練はBasicで乗り越えました。切れる英語です。退職後に英語やり直し中。 国際情勢のブログfog of warも覗いてみてください。

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